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田舎暮らしで使う地元食材と、都内で購入する食材との間のコスト差

  田舎暮らしで使う地元食材は都内のスーパーと比べて輸送費がかからない分、安く購入できます。考え方としては、 理解できるのですが、一体食材の輸送費はどれくらいかかっているのか、ということについて今回まとめてみました。

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私たちが都会暮らしで食べている食材は、どの位輸送費がかかっているの?

  産地や、食材の種類によって様々なので、輸送費の算出は非常に難しかったのですが、調べてみました。

田舎から都内まで農産物を輸送する為のコスト

○ 野菜の農業経営費をみると、選別・調製、流通経費(輸送費、包装荷造費を含む)が全体の約3割。

○ 野菜の包装・荷造に使用する野菜用段ボール等の資材費は、近年、上昇傾向で推移。

○ 北海道・九州からの輸送費は、近郊産地より3倍程度高く、遠距離輸送産地にとって大きな負担。

○ 産地の集出荷施設は、産地ブランド育成のため昭和50年代、60年代に整備されたが、小規模な集出荷施設が点在しているおり、 物流上は非効率(近年はその集約化が進展)。

引用:農林水産省平成26年11月 青果物の流通を巡る現状

  青果物を生産するのに必要な経費のうち、流通に関わる経費(選別・調整、流通経費)が全体の3割との 事です。莫大な金額ですね。色々と調べた結果、農産物の粗利率は約20%との事なので、例えば100円のトマトの構造 は、20円が農家の利益、利益を差っ引いたコストの80円のうち24円が流通にかかるコストです。ざっくりですが、 月3万円の食費の過程では年間で36万円の食費がかかり、このうち約9万円が流通のコストとなっているということに なります。

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都会暮らしで田舎で生産されたものを食べるには、莫大なお金がかかっているんだね。

田舎暮らしの直売所の充実

  都内で食材を入手するには莫大な費用をかける必要がありますが、田舎暮らしをしていれば、このコストを支払う 必要はありません。

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実際に田舎で暮らしをしていたら、農産物を安く購入できるの?

  昨今、地方での直売所が物凄い勢いで増加しています。その数は、ほぼ全国のコンビニ並みになっています。 大消費地に運ぶまでの流通コストや大消費地での小売コストを差っ引くと、生産者の利益は微々たるものになってしまう からです。できれば、自分たちで作ったものを自分たちで売った方が、生産者は利益を得ることができ、消費者は安価で 食材を購入できるので共にハッピーになるのですね。

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田舎暮らしをしていた方が、安くて新鮮な食材を購入できるということだね!

まとめ(金額については飽くまでも想定金額)

  • 都会で農産物を購入する価格のうち、約24%が田舎から都会へ生産物を運ぶために かかるコスト。田舎暮らしで直売所から農産物を購入した方が新鮮でおいしく、安い農産物を購入する事が出来る。


翻訳(Translation)



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